Cult Racing diary

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2023ディアベルV4インプレッションなど

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代車インプレッションの為、ソロツーに行きました。

…所詮代車。何の為?誰の為?

まあ、いろんなバイクに乗るのは楽しいです。

ですがそれって、一台も所有せずとも、常にレンタルバイクでとっかえひっかえ楽しむほうがいんじゃね?

という思考に行きついて危険。

cult-racing.hatenablog.com

危険も何も、冷静になればツーリングなんて月に一度行くかどうかなんだから、レンタルで良いのか。


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いつもと同じルートが、バイクが変わるたびに違って感じられますし。

うーむ。終活に向けて、要検討ですね。全てを手放す勇気。

 

この日のルートは、たしか、東名、外環、平塚、西湘、湯河原、オレンジライン、椿からの大観山。

帰路は新道、小田厚、東名。

子供送り出してから出発し、午前中には帰宅する設定。

海沿いのストレートをクルーズし、タイトな峠を駆け上がり、帰りはだらっとアップダウンを流して帰る。そんな定番ルートです。

 

東名から海沿いに出たら。27℃。涼しいじゃないか。

ずるいぞ。湘南ライフ。

都内より5℃は低い。この辺に住めば良かったです(津波は怖い

 

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日常の嫌な事も忘れさせてくれる、海と空のチカラなのでしょう。

でも住んじゃうとこれが日常になる。すると、そのチカラは無くなるのだろうか?

昔からずっと人気エリアっては、そうでもないのだろうか。


若いうちにもっと彼方此方へ引っ越ししておけばよかった。

部屋探しは会社の場所に縛られた寝床探しだった。

「暮らし」など考える余地がない社畜だった。

子供が学校に通いだすと、どうしても拠点が固定されてしまう。

今、ライフステージがその前にある人には絶対おすすめしたいことの一つ。仮ぐらしのアリエッティ


話しを戻します。

凪いだ海を眺めながらのんびり走る西湘。クルーズ中は、後ろ側の2気筒を休止するらしい。となると、並列2気筒600ccになるって事か?

イマイチ鼓動感が弱くて、なんというか物足りない。上半身で受ける風圧も気持ちよくない。

クルーザーによるクルーズなのに、イマイチなのです。走りながらイマイチな理由を突き詰めて考えていくと、ボクにとって気持ち良い公道バイクの必須要素が整理されていきます。

  1. エンジンの鼓動
  2. ひらひらと軽やかなハンドリング(リーンスピード、乗車時の重心位置。車重は問わない)
  3. 風の感じ方
  4. 加速感(加速性能ではなく)
  5. 深いバンク角でリアにしっかり荷重かけて立ち上がれるか

見た目はもちろん大事ですが、乗っちゃうと殆どわからないし。

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本日の大観山。雲で富士山拝めず。

椿では、それなりのペースで登ってみました。

リアタイヤは240/45R17。そのタイヤ端まで使う程度にはバンクさせて走りました。

車両スペックはこちら

無印、無セッティングのサスは、攻め込むと抜重の際、流石にバネバネしますが、伸び減衰さえ抑えれば問題なさそう。

 

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本日の展示車両はHonda MR三兄弟

ビートが抜けてるじゃないか。

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見慣れると見慣れますが、隣のゼファー?などに比べると、異形であることが良く分かる。

 

休憩食は、ダムトラカフェにて社員マスカットSCを購入。


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野外は風が強く、暑さより風でどんどん溶けていきます。


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11:30時点で23度ですからね。今日も下界とは10度差でした。

 

飯も食わず帰ります。カフェカレーくらい食べようかと思いましたが、往復の交通費で3千円以上掛かってますよね?これで飯食ったら、半日5千円のセレブな遊びになってしまう。そんな余裕はないです。

【追記】片道でもガス代合わせて3千円以上。。飯食ってお土産の干物でも買ったら半日で占めて1万。バイクって公道でも金掛かる趣味ですね。。

無料の箱根新道を下り、小田厚でオートクルーズを試します。

これはイイですね。

設定速度に合わせれば、どのギアでも手放しでも、定速で走り続ける。ブレーキをチョンと握ればすぐ解除。

うっかり、前走車との距離が近くなってもそのまま突っ込む。

追従型ACCではないことを思い出します。

 

ムルティには装備されてましたよねACC。

今後ツーリングバイクを買うときは、ACC必須かも。新型車には普及するんじゃないかなあ。

 

本日の〇と×

 

クルーザー界最速。

椿のタイトな登りでステップセンサーを擦ってしまいましたが、安い社外品のライザーを咬ませるなどで、位置を少し上げれば問題なさそう。

その時DTCのモードはスポーツ。レスポンスも良いしエンブレもちょうどよい。切り返しも見た目を裏切る軽さ。ハングオフでスポーツできるバイクです。

あと、排気音、まだまし。これ大事。ボクのSFSP2の2/3以下の音量に感じました。

水温優秀。ファンは回りますが、ちゃんと風が抜けてるのでしょう。軽い渋滞のノロノロ運転でも100度を超えることがありませんでした。

これも後ろバンク二気筒休止が効いているのでしょうね。

SFでも任意でオンオフできるギミックが欲しいです。

これも、排気バルブ同様、街中モードでは休止固定とか、出来ないかなあ。

あ、シートの出来がいいです。タンデムも広くて座りやすそうです。

 

×

これは、議論ポイント。

このバイクの車格で、ハングオフでスポーツするか?つまり、これほどのスポーティー成分、要るか?というやつ。

美点が弱点。オールラウンダーは専門職に勝てない。というやつ。

 

先述の

  1. エンジンの鼓動
  2. ひらひらと軽やかなハンドリング(リーンスピード、乗車時の重心位置。車重は問わない)
  3. 風の感じ方
  4. 加速感(加速性能ではなく)
  5. 深いバンク角でリアにしっかり荷重かけて立ち上がれるか

による評価は、

×、〇、×、×、△

となりました。

〇=2点

△=1点、

とすれば10点満点の3点です。キビシー!

 

1.1100㏄のV4エンジンの、軽い存在感。

これはボクにとって致命的。
これに比べると、イマイチ軽く感じられたXRの空冷1200ccは、ちゃんとツインのビートを感じられました。

そして、エンジンはシングルとツインが好きなのかもしれません。明確なパルス感、鼓動感。を腹下で感じられるか。

昔はジェットエンジンのような高回転の高周波ノイズが好きだったのですが、公道ではそれよりビートを感じながらトコトコ走るのが良さそう。

 

2.これは素晴らしいです。椿をひらひら切り返して走れます。行為への矛盾を抱えながら、頭に?を浮かべながら。

 

3.完全に嫌な風。ただただ暴風。風切り音もウルさいです。SFもアップハンですがなぜこうも違うのか?

暴力的な風を受ける=暴力的な速度感、加速感の演出?

HDのクルーザーが付けてるような、長いウインドスクリーンが欲しくなりました。

 

4.開ければ、かつてない怒涛の加速。電子制御が効いてるのでしょうか、フロントリフトもせねばリアスライドもしない、ただただトルクを叩きつけるトラクションの悪魔。

ですがそれ、求めてません。料金所ダッシュではまず勝てますが、その数秒間だけの快感。中間加速のトルク感や加速感は、非合法領域をかなり越えねば味わえない。
恐怖が快感に置き換えられる錯覚。ちょっとした時に感じられる手のひらサイズの加速感が恋しくなる。

 

5.XRよりバンク角深いです。もう少し倒したくなる優れたハンドリングです。リアのトラクションも気持ち良いです。〇か。

 

帰路の小田厚、大磯SAで挨拶したVT?だったかな、中型バイクのモヒカンライダーと少し話したのですが。

彼は以前GSXRに乗っていたと。今は、これとカブ110とHRCグロムの3台持ちだと。

リッターSSは公道で持て余す。一台にしろと言われたら600ccクラスにすると思う。とのこと。

分かるわー。分かる。


ディアベル、とても良いバイクです。見た目も性能も文句なし。

ですが、持て余す。持て余す割に、どっしり感も少なくて。

全てをこなそうとして、すべてに中途半端になってしまった、まるで国産車のような。

二兎を追うものは、ですね。


上りバイク選びを進めるうえで、とても良いヒントを得られました。

そもそも、SFV4SPを上りバイクにするつもりはありません。

次に買うバイクが、多分あがりバイク。

様々なバイクに乗る経験は見識と自身の嗜好を見つめ直す上でも重要ですね。

 

【続報】

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