Cult Racing diary

Cult Racing log book

初ツーリングでダメ出しを。

一番古くからのバイク仲間を誘ってショートツーリングへ行きました。

彼とのツーリングなんて何年ぶりだろう?このブログ開設後は一度もないのでは?

出会った頃の彼はbuell乗りでした。フレームタンクになる前の最終モデル。

なので、XR1200の設計とは世代的には被る。

試乗でもして貰えば、あの店のXRしか知らないボクとは異なる参考意見が聞けるかもと期待しつつ。

 

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テルミニョーニでオフ会を。

 

友人は900SSでキタ。某ジャイ◯で買った車両。

ヤバいよ?苦労するよ。やめとけば?と言ったのに買って。

買った倍くらいの修理費が掛かってるだろう。安く買ってるとはいえ。ボクの1/4位?

金額じゃないけどねぇ。こっちは相場約80万くらいの中古バイクに、200万出してるのだから、それなりの状態を期待するのがフツーだろう。

 

ターンパイク入り口は思いの外寒くて。

もっと暑かなるかと思ったので薄着で。

大観山まで上がって椿を下りて湯河原から沿岸を戻るか、逆ルートかで迷って。

今から上がると寒いかもよ?それに椿の下りは怖いぞ?と。

 

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定員はタイヤの数の半分の乗り物たちが集う。

結局ターンパイクを上がってきた。

オープン日和。それほど寒くも無く快適。て言うか最高。

 

XR楽しかったです。

初めてのワインディングで、最初はイマイチ勝手が掴めないながらも。

240キロの車重は、止まらないんじゃないか?とビビってましたが、ちゃんと止まる。止まりすぎて2度開けしてしまう。登りだからってのもあるけど。

ニーグリップ出来ないからシートの尻とハンドル持つ手の3点で身体を支持するのですが、シートの何処に座るか、車両の何処に重心点を置くかで、随分と動きが変わるのが面白い。

最適な乗車ポイントはかなり後ろである事がわかりました。となるとハンドルが遠い。

思い切り前傾して手を伸ばして前乗り気味に乗れば、それなりにレーシーなポジションで乗れるのですが、なんか違うんだよね。

 

17インチ化されたフロントタイヤに仕事させて旋回するのも楽しいのですが、リア荷重でどっしりと『リア旋回』する方が、安定感もありシャシーを活かせる気がしました。多分、設計がそうなのだろう。

リア旋回を基本としながら、18から17インチ化したフロントも「タイヤなりで」使う。そんな乗り方が良さそう。

店主は、ノーマルハンドルは、その広い幅からの擦り抜けしにくさと、上体が起きる事での風圧、あとはダートトラッカー風の「見た目」としてもお勧めしないと言ってましたが、バイクの設計からするとそう言う事じゃないのだろう。

他のハーレーなら見た目だけで良いのかもしれないが、XRは「それなりにちゃんと」バイクのバランスを考慮した設計がされている気がするのです。

タイヤ、キャスター、スイングアーム、重心点、ロール軸、それら設定されているカナメのポイントが、ライダーの重心ときちんと揃うとスポーツライドが出来るように。

ただでさえ17インチ化で前下がりの荷重点になっているのだから、更に積極的な前乗りポジションだとステアの切れ込みも酷くなるのは当然なんじゃないか?とか。

表層的な視点しか無いカスタムバイカーには分からない領域で楽しむ、なかなか奥深いバイクかも知れないです。

 

ハンドルが遠い。近くしたい。幅も少し広げたい。とか、色々ありますが。

片バンク600CCの重たいツインが繰り出すトルクと似つかわしくない軽快さが初めての感覚で、愉快でなりませんでした。

面白いしまぁまぁ速いし、なかなか知的な姿勢制御遊びが楽しめます。

乗り方、走らせ方としては、リアブレーキ多用がコツかな。

SSなら(エンブレだけで)リア使わなくても曲がるけど、そうはいかない。

 

その後交換試乗しました。

900SSでターンパイクを。

 

…うーん。

遅い。重い。(笑)

そして脚が動かない。

車重は200キロくらいだとしてもXRより30キロは軽い筈ですが、切返しなどの挙動が鈍重で。

エンジンのフケの悪さ。回転上下降のマッタリした鈍さが、全てを印象付けてるのかも。

そんなショートインプレを話すと、負圧キャブに依るのだろうと。FCRにすると激変するらしいと。うん十万コースだとも。

うーん…。

要検討ですね。このドカに何を求めるか。他の車両もお持ちだし。色々押し付けるのは止めておきます。
KTMのBigADV系を持っているから、もう一台にはBMWのカフェレーサーとかどうでしょう?なんて(笑)

脚は全抜きでのスタートをお勧めしました。荷重移動でサスとタイヤを活かして遊ぶ方向で。サスのOHも考えてみては?なんて(笑)

 

ボクの車両は?と聞くと。

・レスポンス良く軽く回る。

・ステップポジション前過ぎ。振動凄い。

・ハンドルは振動少ない。

buellと比べてもエンジン軽く回るかも?

などと。

なるほど。そうなのですね。

ハンドル位置からすると、バックステップで体の前傾を楽にしたくなるのだろう。それも分かる。

エンジンレスポンスがbuellと比べてどうかは、眉唾か?(笑)

なんせ、900SSがあまりにもっさりしてて。その負圧キャブバイアスのせいかも知れないぞ。Buell乗ってみたいぞ。

などと、充実した大観山トークなのでした。


その後。結局椿を下ります。ちゃんと止まれることが分かったので、のんびりリラックスして下れます。
右コーナーではエキパイを何度も接地。タイトコーナーのバンク角不足。リアサスのイニシャルが最弱でした。数段締め上げるべきでしょうね。

タイトな下りの峠も楽しめるHD。

気に入りました。900SSをバックミラーの点にする峠のXR。イケてます。

 

湯河原へ降りて、真鶴道路に乗る手前でランチ。


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回転ずしで昼食を。

 

地元チェーン店。まあまあ美味しかった。

のんびり駄弁って真鶴道路。小田原で給油ランプ。

今回170km程走った後、アラート点灯後10キロ程度だろうか走行し、ガススタ見つけて満タン。11.57L入った。

カタログ容量勘違いしてた。XR1200のカタログ容量は13.2Lでした。15くらいかと思ってた。残りガスはたった1.8Lだった。

危ないじゃないか。

 

満タン法燃費で約15.5km/Lだから、警告灯点いてから30キロは走れる。

覚えておかねば。


海沿いの自動車専用道のHD。最高に気持ちよかったです。

気分は湘南爆走族です。

が。

西湘バイパスのSAでトイレタイムの際発覚。

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後ろバンク。


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前バンク。


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バンクって言わないのかな?

ヘッドからオイル漏れ。
実は出発前から気付いてました。もしかしたら勘違いかと、ふき取ってチェックを兼ねたツーリングでしたが、やはり、ガスケットから漏れてます。
交換済みとのことでしたが…。

カワサキ乗り曰く「オイルが入っている証拠」なので、まあこんなもんかな。やはり3万キロ走っているエンジンは、こんなもの?

それと、走行を後ろから見てた友人から「サイレンサー揺れすぎじゃね?音うるさくね?」と指摘され。

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なぜかスイングアームに煤が飛び散っており。


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サイレンサーに煤が?


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きったねー。
サイレンサーとエキパイのジョイントがスカスカで排気漏れ漏れでグラグラでした。

参ったなあ。
高額バイクなんですけどねえ。。
装飾より先に、乗り物としての基本をちゃんとしてほしいなと。
見なかったことにして、そのまま帰宅しました。

本日の〇と×番外編。

気の置けない友との久しぶりのツーリング最高。

XR。個性的ながらチャンと走る楽しいバイク。これが不人気だなんて。ゲイパレードなHDユーザーは何もわかってない。これは知る人ぞ知る名車じゃないか?

×
いつまでダメ出しが続くのか。

手放すなら早いうちかな。
既に33000キロのバイクだぞ。これから更に壊れるんじゃないか?悩ましい。
でもねぇ。安心して旅に出られないHDなんてねぇ。涙がでます。