Cult Racing diary

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Taste of Tsukuba2021皐月観戦記



Taste of Tsukuba

カルトな友人と視察してきました。

我々の観戦に際して御尽力頂いた関係者の皆さん、ありがとうございました。

コロ中での「日本最大の草レース」。客数制限ありとはいえ、ギャラリーが居るとやはり盛り上がりが違いますよね。

お疲れ様でした。

 

着いてすぐ、バイク置き場をぐるっと見て廻りましたが、「バイク好き」感が溢れていて。


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こういうの、好きです。

奥のバイクは、相棒かパートナーか。お揃いの車体色にお揃いのマスコット。

今時はありえない、旧文脈の嗜好かもしれませんが、オジサンとしてはニヤけてしまいます。逆に、ニヤけるのがオジサン?

 

で、そんな中で少なくない車両には、Jamのステッカー貼ってあり。

嬉しくなりました。

今や、特定ジャンルでは「ヨシムラ」並の知名度なのではないか?悪の巣窟Jamさん。

誇らしくなりますね。なんだか。なんでか。関係者でもないのにw

 

友人関係に陣中見舞いして、懇意にして下さるHERCULESライダー数名への表敬訪問等を終えた後は…。


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こちらへ。

アグスタのブルターレ800です。

日曜日お目当てのカテゴリのひとつ、Fゼロクラス。

予選1位と2位は、なんと、アグスタ独占でした。

 

手前の800と奥の1090。

見た目はブルターレそのものなので、旧車メインのテイストには些か違和感有りますが、主催者が認めてるわけですし問題はナシ。

 

1位の800は水戸の正規デラであるキャラメルモータースが仕上げた車両。

オーナーライダーはサンスターの方。当然ブレーキディスクはサンスターですね。


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デラの代表であるメカさんへ突撃インタビューを敢行。

包み隠さず色々教えて下さいました。

 

・エンジンは一度も開けてない、どノーマル

ECUはRR用

・サブコン無し

ラジエーターはF3用

TSRにフルエキ作成依頼。水温20度下がった。(!)

・スッターのスリッパは、簡単に効き始めと効かせる力を調整可能。純正のクラッチ板が使える。

・フロントはオーリンズインナーカートリッジ。

ブレンボのラジポンには最近やっと換えた。

・サブフレームもシート(スポンジ上張りしてるが)、ヘッドライト(バルブは抜いてるが)もノーマル。重たい。車重は170とか180とか。

・一般ユーザーが、ノーマル車両で走行会を楽しむ、程度の範囲でカスタムを。

・一つづつ、効果と要不要を検証しながらここまで来た。

・今回はミシュランタイヤとリア6.0にトライ。

・モチの5wオイルも。

・デラとして他のお客にフィードバック出来ないことはしない。

・エンジン内部のレースパーツも存在するが、まだ手を付けてない。

・ライダーの真意、方向性とは異なるかもしれないがw

 

新車でもなく、デラからでの購入でもなく、乗る前から色々やろうとして(それに失敗して乗ることすら出来なくなって)るカルトなボクとは、真逆の方向性でした。聞いててお腹が痛くなったw

更に。デラからの「販促支援要請」で、アグスタジャパンもサポートしてくれてます。浜松から担当者も来てました。前川さんのハマーで遊んだイベント以来かな?懐かしい。

 

アグスタデラがレースして、アグスタインポーターがサポートするのは、キャラメルのテイストと、モトワークスのモトレボ位でしょうか。

キャラメルが4耐に出た時もか?

webikeの1090と2台が同テントに並んでたのは、その繋がりなのか。ゼッケンも、58,59と並びですし。

テイスト程のレースともなれば、ショップやそれに準じたチームに所属し、そのバックアップで参戦するのが前提となるのでしょうか。

 

つか、よく見てみればこのチーム。

AGUSTAジャパン、正規ディーラー、Webike、サンスター…と、関係者全員業界人。

ハードル高いね。考えさせられます。

 

考えさせられたのはもう一つ。重要事項。

 

前述のブルターレ800は、1分フラットで走り、ポールポジション

ですが決勝ではスタートで出遅れます。

その後挽回するかと思いきや、さにあらず。

幾らインフィールドで詰めてもパスするまでは行かず、加速区間で離され、抜かれてしまう。

 

いつかの誰かの450みたいじゃねぇか。 

寧ろ、450vs690よりキツそうに見えました。

800vs1200ですから、排気量は丁度2/3です。

排気量比率では450と同等か少し有利に見えるのに。

それに、気筒数は少ないものの、その分立ち上がりでトルク掛けられるのが早いのではなかったか?

どうなってんだ!Ride-HI!逆回転クランクはどーした!

Team3/4としては全く納得が行きません。(今やリッタークラスに3/4エンジンで走ってるシトは誰も居ませんがw)

つまり、450はパワーウエイトレシオ的に800より有利だったということでしょうか。

 

ライダースキルでいくと、ブルターレのライダーはボクなどより明らかに格上です。

予選はASIAで、決勝は1ヘアで見てましたが、多分クラスで一番上手かった。

なのに、腕でカバーしきれない車両ハンデか。

コレはキビシイ。

 

予選では自分のペースで走れてもレースになるとタイム度外視でムリクリ抜かれます。すると、また抜かなきゃなんない。どこで抜くか。

450は、その圧倒的軽さを武器にブレーキング勝負で突っ込んで行くことができました。

1コーナー、2ヘアが主戦場。イザとなればDL入口や最終も。

軽さが、貧弱マシン唯一の武器でした。

それが無いとなると…どうすりゃ良いのだろう?

 

Fゼロクラスの孤高の800cc。カルトです。

キャラメル代表は、「一位とりゃ良いってもんじゃない」と仰ってましたが。

次はいよいよエンジンか。

彼等の今後の戦いから、目が離せません。(他人事)

 

その他のカテゴリの詳細レポは他の方に筆を譲りますが、メインステージのHERCULESを見て思ったことを一つだけ。

 

演者が揃わない不完全燃焼があったにせよ、優勝は圧倒的加速力のH2Rでした。

勿論、車体づくり、セットアップ、ライダースキルまで文句ナシなのだと思いますが、このクラスの上位陣は当然のように全てがハイレベル。となれば、最後の微差を作るはやはりマシンパワー。

ヘアピンばかりの筑波で勝負を分けるのは、結局マシンパワーか。

迫力のレースを観て、改めて感じさせられた次第。

 

つまり。

レギュレーションが緩いなら最もコスト効果が高いチューニングがパワーアップではなかろうか。

それヤラずに貴金属や炭素に金かけるのはバカらしいんジャマイカ

てことを改めて考えさせられたレースでした。

 

S1000RR以降は、敢えて貧弱なベースマシンを選ぶようになっていたのですが…(+_+)