昨年と今年、690DUKEが大勢を占めるクラスで、450で戦いました。
減量までして。
ひとえに、パワーウエイトレシオを考慮して。
690勢とのハンディを、数字に示すとこうなります。
車重 | パワー | W/P | W/P比 | |
Duke690 | 147 | 75 | 1.96 | |
SMR450 | 110 | 53 | 2.08 | 1.06 |
Duke690Rはこちら。
やはり、このスタイルはネイキッドスポーツ。
450SMR。オフ車のモタード改。
表内のパワーはシャシダイ後軸の実測データです。
車重はカタログ値なので、街乗りバイクであるDukeをレーサー化すれば、
130kg位かと思いますが、
アンダーカウルやプロテクター、サブコンなど補機類増設に伴う重量増もあるでしょうし、それらは考慮しないこととしました。
450は、レーサーなので、ほぼカタログスペックのままですね。
チタンのフルエキや軽量ホイルにより若干の軽量化は果たしてるでしょうが。
で、そのPWR差ですが、1.06倍というスペックでした。
70キロの体重をそれぞれ加算すると、1.17倍になります。
軽量な車体を武器に戦ったとはいえ、
パワー比でみると、これだけ不利なスペックだったということです。
ですが、その分、絶対的な車重差を生かしたハードブレーキングや、コーナリングスピードで、その差を詰めていくというマニアックな楽しみ方が、存分にできた訳です。
パワーなさ過ぎて向かい風に滅法弱い、というのは、大いに誤算でしたが(笑)
次にこちらをご覧ください。
車重 | パワー | W/P | W/P比 | |
B-1090 | 183 | 190 | 0.96 | |
B-800 | 168 | 130 | 1.29 | 1.34 |
上段は、B4の1090RR最強バージョン。
下段は、B3の800RR。これもB3最強バージョンかな?
パワーは、こちらも後軸実測データをネットから拾ってきました。
これでみると、ブルターレ1090の圧倒的パワーに慄然とします。
車重はどちらもカタログスペックですが、思いのほか差がありません。
1090の、PWR1以下って、
車に例えるとF1マシン以外ありえません。
半端ないって。そだねー。
・・・
ライダー体重を加味したW/P比でみると、1.37となります。
KTM同士の戦いでは、1.17倍「不利」だったのが、
アグスタ同士だと更に差が開いて1.37倍「不利」になります。
スペック厨、かもしれませんが、実際のレースにおけるスタートと直線勝負では大いに意識すべきデータです。
うーん。
450で戦ってた時よりも、更に不利になるとは…。
もう少し「楽に」戦えるのかと思っていたのですが。
130馬力もあれば、向かい風で前に進まない!ってことはない。と、思いたいですが。
Team3/4のレゾンデートルを独り体現する身としては、
この挑戦に遣り甲斐を感じつつ、
既に漂うダメダコリャ感に落ち込んでいるのも確かです。
もう後には引けないし。。
たまに、
「レースは自分との闘い。相手が誰であれ自分自身が納得できる走りをすればよい。」
とか仰る方がいますが、
んなのは言い訳というか自己欺瞞に過ぎないと、思っています。
レースは競争ですから、競争相手が在って初めて成立するし、モチベーションも湧くし、ライバルを仲間として尊重できるわけでしょう?
日頃の練習成果の発表会でもありますが、その成果を競い合う戦いの場でもあると、思ってます。
ボクらが参加させてもらうホビーレースであっても。
なので、「非日常」たるレースでの順位やバトルには拘っていきたいです。
その気持ちがなくなったら、スポーツ走行でのタイム出しに一喜一憂するサーキットライフも、悪くないとは思ってますけどね。