ってハナシ。
TN1(Terminator’s1)
搭載エンジン | |
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単気筒オフロード型 4st251cc以上, 2st126cc以上 | |
参考車両 | |
YZ400F, XR650R, 690DUKE, 690SMC-R | |
オフロード型のマシンが参加するこのクラスでは、KTM車両の参戦が多く盛り上がりを見せている。しかしながら、国産車の活躍にも期待したいところ…!見どころは、オンロードマシンとの乗車スタイルの違い。NS1/MS1との混走であるため、その違いを楽しむことができるだろう。 |
https://www.jasc.or.jp/tourist/class/#tn1
筑波のクラス紹介文としては、こうなってます。
「オフロード型のマシンが参加するこのクラス」
「見どころは、オンロードマシンとの乗車スタイルの違い。」
とある。
レギュレーションの特別規則には、
1.参加車両
①一般公道走行用に出荷されたオフロード型単気筒の車両
②競技用(コンペティションモデル)として出荷されたオフロード型単気筒の車両。
③主催者が認めた車両。
とあります。
まあ、主催者判断で何でもOKってことですが、
「オフロード型」と看做されるか否かが判断のカギではないか。
一般的にはどうか。
ググると真っ先に上がるのが、web黎明期から有るであろうサイト。
しぶい。。
wikiを眺めると、
スーパーモタードの項目がヒットします。
日本では『TOSHIBAスポーツBOX』でABCの『Wide World of Sports』の様子が紹介されたほか、雑誌などでも紹介され、1980年代頃には前後ホイールや足回りをスーパーバイカーズ風に改造した車両が極少数ながら存在しており、それらによるレースも小規模ながら企画・開催されていた。
ただし当時の日本ではダート部分を含んだコースを準備するのが難しく、舗装路(ターマック)に特化したコースでの開催が主となったこともあって「ターミネーター」と呼ばれたりもしていた。
このために使用される車両も、モトクロッサーなどを基にしながらもオンロード用バイクのサスペンションを組み込んだりと、ターマックに特化したコースにあわせたものとなり、アメリカやヨーロッパとは少し違った趣きを呈していた。
知らなかった!
「ターミネーター」は日本固有の呼称なのか!
更に驚いたのは。
「鈴鹿スーパーバイカーズは1994年(平成6年)からシリーズ化され、ダート区間こそなくなったものの、鈴鹿ワンデーヒーローズのカテゴリーのひとつとして現在も南コースで開催されている。
鈴鹿での成功を受けて富士スピードウェイや筑波サーキットでも同様のレースが開催された。」
鈴鹿では現在でも開催されている??FSWのあの直線でもやってたのか!
一発で壊れるっちゅーのw
何れにせよ、「オフロード型バイク」の使用がターミネーターと呼ばれる基準であったことに異論をはさむ余地はなさそうです。
ですが、筑波T.T.における「ターミネーター1」参加者が選択するメイン車種は、Duke。
Dukeは、エンジンこそオフ車に起源を持つものの、メーカー自らがネイキッドと銘打っている車種。
690は既にカタログ落ちしてますが、ショップのサイトには謳い文句の名残が。
「ユニークな個性と卓越した走りの690 DUKEをベースに、エンジン、シャシー、足回り、そして数々の装備まで、すべてをグレードアップしたスペシャルモデル、それが690 DUKE Rです。まさにシングルオンロードの頂点に君臨します。」
デビュー当時のメディアも、当然ながらオンロード車として扱ってました。
なのに、ターミネータークラス。
どうしてこうなったのだろう?
筑波T.T.におけるDukeの歴史を遡ると、2010年の6月が初出と思われます。
ODAさんとかSKIさんとか、ターミネーター・レジェンドのお名前が既に。
まさに、上記インプレにあった2009年モデルでは無いでしょうか。
Dukeが認められた経緯は8年前当時の記憶を辿らねばなりません。
無理でしょうね。
残念ながら、これを境にオフロードバイクでの参加台数は漸減して行ったようです。
そりゃそうでしょう。ハンデというか、Duke690のアドバンテージを前に、YZやDRZ450の戦闘力で挑むのは、表彰台を狙うと言う意味では厳しいモノがあります。
その後、大方の予想通り勢力図は逆転し、Dukeのワンメイクカテゴリーと見紛うばかりになります。
拘りを持つライダーは、同じ690エンジンを積んだSMC Rを選び参戦を続けますが、一度去って行ったオフ車勢を引き戻すには至っていません。
もし、現状でDUKEをレギュレーションにより排除することになれば、一気にクラス自体の存亡が危ぶまれることになるでしょう。
その力にすがり、一度門戸を開放してしまえば、その扉を閉ざすことは出来ません。
まるで、我が国が抱える原子力発電所のような存在。
違うか。
あとは、参加者自身がターミネーターをどう解釈するか?というメンタリティの問題に置き換わります。
ボク自身の捉え方は、以前も書きましたが改めて記すのは後程。
その前に、このクラスにDUKEでの参戦経験を持ち、表彰台経験も持つあるライダーへの独占取材を敢行することにしました。
インタビュー内容は、GW特別編集号にて掲載予定です。