友人の手伝いに行ってきました。
ST600とJP250の手伝いです。
JPはタイスケの最後なので、一日が長く、酷暑もあって疲れました。
前戦では、ST600のほうは予選転倒リタイヤ。JP250は予選マシントラブルリタイヤ。
双方リベンジを期しての参戦。
STは、決勝2周目の1コーナーで他車に突っ込んで終了。
JPは、スタートで出遅れたものの10位争いの4台バトルを楽しんで見事10位自己ベスト。
という結果でした以上。
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なのですが、JSBとTC-Fの決勝で大変痛ましい事故により亡くなられたライダーが。
4周目1コーナーでの多重クラッシュです。
バイクレースでの死亡事故を目の当たりにしたのは、ボクは初めてでした。
その瞬間は、1ヘア観客席に居たので現場は見てません。
1周目の1コーナーでも多重事故が起きておりイエローが出て居ましたが、解除後の事故です。
レースは赤旗中断。コース処理と救急搬送が行われ、救急車は直接病院へサイレン鳴らして出て行きました。
友人が瞬間を目撃しており、その内容は伝聞ですが大凡分かりました。
「見たくなかった」ほどのものだったそうです。
原因や対策については他所でそれなりの方々が十分検証されると思います(そうあって欲しい)ので、ここでは触れません。
よって、ここではそれ以外の事象についてボクが感じたことを幾つか書いておきます。
赤旗中断中、エントラントが集められオフィシャルより説明が有りました。
・事故の経緯を簡易に説明。接触による転倒で後続の二台に轢かれ、意識不明である。
・サーキットドクターと共に病院へ行き、ドクターヘリ依頼中である。
・サーキットドクター不在のためレース再開は不可能。
・ヘリに搬送後ドクターが戻り次第レース再開可能となるが、JSBは3周をもってレース成立としたい。ポイントは協議中。
・その後のレースについては、状況が整い次第進行するが、1630走行終了が規程の為キャンセルの可能性もある。取りあえずピット待機とする。
・ヘリの到来を一つの目安にしてほしい。
抜け漏れあると思いますが、こんなところでした。
緊急車両がパドックをサイレン鳴らして出て行く姿を見るのは初めてでしたし、オフィシャルの方々の沈んだ空気を見るに、最悪の状況が起きて居ることは、それとなく覚悟しました。
この後のレースはキャンセルだな、と思っていました。
ヘリの音は聞こえませんでした。
ところが、1600を過ぎて、1615からコースインとのアナウンスが有りました。
その後は通常進行でレースが行われ、大きな事故もなく終了、表彰が行われました。
そして帰宅後、知人より訃報が知らされました。
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22日午後3時5分ごろ、茨城県下妻市村岡の筑波サーキットで、一般愛好家のレースに参加していた千葉県袖ケ浦市の男性(35)のバイクがコースを外れ、ガードレールに衝突した。男性は頭などを強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
県警下妻署によると、約2キロのコースを18周するレースには20台が参加。男性は4周目の第1カーブ入り口で、前を走るバイクに接触、バランスを崩したとみられるという。署が詳しい事故原因を調べている。
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ネット記事にも出てました。
恐らく、懸命の蘇生敵わず、一次搬送先の八千代病院でお亡くなりになられたのでしょうか。
ニュースには、死亡が確認された病院は記載されてないので断定はできませんが、ドクヘリでの搬送はあったのでしょうか?
以前、FSWで行われたMCFAJのレースで、サイドカーレースでの死亡事故が有りました。
その際は、それ以降のレースは全てキャンセル、警察が現場検証に入りました。
死亡事故の際は警察が立ち入る為、現場を保全せねばならず再開できない、と聞きました。
ですが、今は警察は後日でも良くなったのか?
それとも、レース進行を優先して死亡宣告と警察への報告を事後にしたのか?
富沢ショウヤ選手が亡くなった時の事を思い出しました。
あの時は、実際にはほぼ即死であったものの、莫大な放送権やスポンサーマネーが動く興行を中止したくないドルナの思惑により、発表がmotoGP終了後に行われたと言われています。ほんとかどうか分かりませんが、複数のライダーが証言していました。
まさか、地方選手権でも同じ判断がされるのか?
日曜から今日にかけて、色々な思いが巡ります。どんな状況だったのか、主たる原因は何だろうか。明日は我が身。自分事として捉え、対策も考えたくてネットを見て回りました。
そこで更に強い違和感を覚えました。
筑波のサイトです。
一切触れられていない。
恐らく、警察の現場検証等もあるでしょうから、当事者の立場であるサーキットが何も情報発信出来ないのかもしれません。ですが。。
おはようございます。
— 筑波サーキット (@tsukuba_circuit) 2017年7月23日
本日は、2輪&4輪会員走行日です!
空は厚い雲に覆われています。
ぱらぱらと雨が降り始めてきましたが、今の所、路面はドライとなっております!
只今の気温28.6度です。
曇りの時こそ水分補給を忘れずに!
本日も宜しくお願いします^ ^ pic.twitter.com/xV0w14jLPI
何事も無かったかのようなツイート。
どう思いますか?
これが、サーキット。これがバイクレースってもんなのでしょうか。
他のサーキットも見てみました。
最近二人が亡くなった岡山国際。
同様に、サイトでもツイッターでも一切触れて居ません。
練習中の事故だからか?
じゃあ、鈴鹿は?
聖地鈴鹿なら、しかもレース中の事故なら、必ず何らかのアナウンスを出しているに違いない。
調べたところ、2012年10月21日に開催されたスーパー耐久で、1人の有名レーサーが亡くなってました。
ですが。
広報発表では黙殺。
そもそも、サーキットでの死亡事故なんてあってはならない事です。
ですが、いざ起こってしまった事に対し、公けには「無かった事」として流されるものなのだと言う事を、初めて知りました。
加藤大治郎の時は、確かホンダと鈴鹿が事故報告書を纏めて発表しましたが、それは異例中の異例の対応だったと聞きました。
上手く纏められないのですが。。
サーキットは(公道より)安全と信じて居ます。その為の関係者の不断の努力も分かります。余程でなければ関係者に責任を求めることは無いでしょう。
ただ、「無かったこと」は、無いんじゃないかと思うのです。
起きてしまったことは取り返しがつきません。
しかしながら、原因と対策を真摯に追求し、周知啓蒙すること無くして、サーキット走行の安全性を高めることは敵わないのではないでしょうか。
事故には必ず原因があります。
それをごく一部の近い人々が知るだけでは、限定的すぎると思うのです。
亡くなられた方も浮かばれないと言うか。。。
近しいレース関係者の方々には、状況が落ち着かれ、時が来たら、是非事実関係の公開と同様の不幸な事故を減らす為の示唆を頂ければと願います。
最後になりましたが、
レース愛好家の仲間である故人と御家族御友人、並びに関係者の皆様には謹んで哀悼の意を表します。