こんな記事が目に入ったので。
「ペヤングを初めてまずいと思った」
概ね、
インスタント麺研究家の大山即席斎さん
の分析に同意。
―――
「傾向として、目新しい商品を見るととりあえず食べてみたいと思う消費者が多いこと」そして「福袋を購入するときの『何が入っているかわからない』という消費者の心理をつく」「商品開発がすすんでいて、単価が低いため、企業が挑戦しやすい」などの理由を挙げた。
―――
ですって。
そうだよね。でも、ですよ・・・。
件の2種について。
ボク自身は、
パクチーMAXは、「確保済未食」
ショートケーキは、未だ最寄のコンビニにあるけど、買わない。
何故か。如何にその理由を記そう。
パクチーは、昨年賞を獲たように食材のトレンドであった。
此れを貪欲且つ迅速に取り込むのは、メニュー開発者としては正当なチャレンジだろうと思う。当然食って受けて立たねばなるまい。
まるか食品の彼等は、度を越えた激辛や超大盛とか若干フザケタ所も在るが、
「日本そば味」等の、登頂は困難でありながら販売上の勝算はけして高くないチャレンジをする職人気質がある。
一方の明星。
夜店の一平という定番商品で棚を抑え、
飛び道具的に限定メニューを投入する戦略は、良いとして、
彼らが棚を足掛かりに安易に繰り出す限定メニューには最近辟易としつつあった。
しかもその落とし処は何でもかんでも「マヨネーズ和え」だ。
「マヨビーム」というアイコン、ブランドアイデンティティを大事に持つのは良しとしてだ。
どんな食い物にもマヨかけて食べる奴の舌を、キミは信用できるか?
まあよい。
まあ、そこまでは許す。
マヨは所詮トッピングだ。ユーザーに取捨選択の裁量は委ねられている。
何にでもマヨをぶっこむマヨラーも、味覚趣味嗜好の範疇でもある。
どうしても許す事が出来なかったのが、今回のショートケーキだ。
―――
さ〰て、今冬の限定どうする?
そうだねぇ。
春のバレンタインにぶつけたチョコ?あれ、めっちゃ受けたよねえ。やっぱあのベクトルなんじゃないかなぁ。
だよねぇ。
それで行くと?冬の最大イベントは?
もちろんあれだ!Christmas!
Christmasと言えば!そう!ケーキ!
菓子の甘さと焼そばソースのバランスレシピは基本データがあるから、
アクチュアルの味も何気に勝算あるし。
何よりコストもアレ出来るよね?
だね!ショートケーキと焼そば!w
ヤバイ!ぜってぇバズるぞぉ〰!
―――
たべもの舐めるな。
もとい。
カップ焼そば舐めるな。
バズらせることが、メニュー開発陣の本懐なのか?
ネットでは想定通りにバズっていた。
皆が不味いw不味いwwwと喜んでシェアしていた。
コレが明星の底力なのか?
マーケティング効果としては成功例なのだろう。
だが、ボクは許せなかった。
正直、麺タリストとしては、興味津々であった。
ネットのバズを横目で眺め、忌々しく苦々しくも、羨ましく思っていた。
だが、ヤキソバンのプライドが、購入という一線を越えさせなかった。
ひとり、不買運動だ。
開発者は今一度思い出してほしい。
貴方達がこの会社に入った当時、
「ホントにウマイ即席麺を創ろう」
「日清カップヌードルを越える歴史を創ろう」
そう固く誓ったことを。
そのとき目指した、皆さんの開発者魂を導く「明星」は、
どっちに輝いていたのかを。