Cult99’s diary

Cult Racing log book

16:筑波練習走行 7/28

今日は8/9です。
2週間も経ってしまいました。
基本的に走行記録の個人的備忘録につき、走行後は印象が新鮮なうちに早めの更新を心掛けて居ましたが。
コトが事だけに、時間が経ってしまいました。

この日はKTMシェイクダウンが目的でした。
前戦後、次のレースまで時間が有る為、ヘッド周りのOH+αの作業に出していました。エンジン使用開始から20時間、つまり前回のチェックから10時間が経過していたからです。

作業を依頼したのは、ボクは初めての店でした。
ヘッド周りのクリアランスチェックに留まらず、バルブ擦り合わせ、ポート加工、圧縮比向上などファインチューンによる「パワーアップメンテナンス」が、示されたメニューでした。

B枠からA枠まで、ランニングインからアタックまでのタスクを考慮し、4枠予約済みでした。

ところが、一本目の1周目、早々にオイルを撒いてしまいました。

 

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カムチェーンテンショナーのボルトが二本とも緩んでいます。

 

ピットで軽く、五分程でしょうか、暖機してはいたものの、分かりませんでした。


ココから飛散したオイルが、コース全体の要所に。
ほぼインベタ(右寄り)で走行していましたが、ポイントに拠ってはレコードライン近くに垂らしてしまいました。

これにより3台が転倒。
1台は転倒したライダーに衝突しての転倒で、それ以外の二人が八千代病院へ搬送されました。

搬送されたうちの一人であるNさんは鎖骨骨折(既に入っているプレートが曲がったそうです)、もう一人のSさんは後続車に乗りあげられ、尾骨、仙骨など3か所を骨折し、そのまま入院してしまいました。
ボクは赤旗が出た後ピットに戻りましたが、途中でブーツにオイルが付いている事に気付き、自分が原因であることを察しました。

当件については、既にfbの方で適宜状況を公開しておりまして、様々な御意見を頂きました。
選手権での事故後の事でもあり、「がっかりした」と強く叱責頂きもしました。
仰る通り、先ずもって責を負うべきは、コースイン前に全ての個所をチェックしなかった自分で有ることは揺るぎのない事実です。

 


ピットでべったりとオイルが付着したエンジンのあり様を見て、すぐオフィシャルにオイルリークを報告しつつ、医務室と転倒したライダーが居るパドックへ行き、謝罪しました。


Nさんは、暫くすると転倒時の状況も克明に思い出したようで、最終立ち上がりでオイルに乗っての転倒であると仰いました。
にも拘らず、原因を作ったボクを責めるでもなく、サムアップを返してくれました。

その後は、ブログで拝見したのみですが、表面上は仕事もこなされているように見受けられました。再手術は必要になる(なった)と思うのですが、取りあえず少々安堵した次第。いち早く快復されることを願っています。

Sさんの方は更に重篤でした。
運ばれた医務室のベットから起きられない状態でした。
ご本人は暫くすれば起きれるようになるから休ませてくれれば、と仰ってましたが、念のため八千代に行ってもらいました。

その間、単独練習だった為、付き添いもなく転倒車両や装備もそのままでしたので、片付けやトランポへの積み込みを行いました。

八千代から戻ると、骨には異常が見受けられないとのことでしたが、やはり歩けないほどの痛みとのこと。

ご本人は自宅へ帰ろうとされていましたが、御友人が迎えに来るにせよ夜になると。
当初はボクの車に同乗して頂き自宅まで送ることも考えましたが、顔色も悪く途中で容体が急変することも有ると思い、一晩医療関係者の看護下で過ごして頂くようお願いしました。
その旨、医務室の看護師さんとも相談の上、整形の専門病院へ搬送して頂く事にしました。

Sさんとはサーキットで会えば挨拶する程度の関係でしたが、互いに連絡先は知りませんでした。
しかしながらその後の経過が気がかりでしたので、共通の知人関係にお願いし、間接的にボクの連絡先が伝わるよう依頼を掛けておきました。

そして先週、Sさんから連絡が有りました。

転倒当日、搬送された他院にて再検査したところやはり骨折が見つかり、そのまま現地で入院することになった事、

安定した数日後、地元病院へ転院された事、

長ければ今後2週間は入院になる事、

それらこの一週間の経緯を教えて頂きました。


一昨日、入院中のSさんのお見舞いに伺いました。

車椅子で談話室に出てきて下さったSさんは、転倒原因は自分の操作ミスによるフロント切れ込みからのローサイドだと仰いました。


ボクの車両からオイルが出て居いた事や、Nさんの転倒原因についても話しましたが、たぶん自分は違うだろうと。
転倒時の記憶は鮮明で、どんな操作をしていてコーナーの何処でスリップしたか等も詳細に分析されていて、それらについてご本人は納得しているようでした。
その後、怪我の原因となった後続車の追突についても、避けられなかった事故と思うと仰いました。
そして、来年までにバイクと身体を直してまたレースに復帰すると、仰いました。

ボクに気を遣って、オイルの所為だと云わなかっただけにも思えます。
ですが、被害者からそう言ってもらえると、少しは重荷が軽くなったのも、事実。

ベテランライダーは、こんな気遣いまでしてくれるのかと、情けなくもあり嬉しくもあり、逆に申し訳なくもあり、複雑な心境でした。

怪我をされた二人への対応については、
ボクの行動がベストだったのかどうかは分かりません。


サーキットの事故に加害者も被害者もいない、そのマインドセットがそもそも違う。という事を仰る方もおられました。

ですが、今までオイルで転倒したことは何度もありますが、今回初めて加害者になり、
やはり加害者として自覚が有る以上謝罪はすべきと思ってしまいました。
これまで散々オイルを出した側に対し、なにか一言でもあればと思ってきましたし。。

そして、自分で言うとアレですが、加害者として、当件についてかなり引き摺ってます。
もうバイク降りようかというくらいに。

或るトップクラスのメカは、他人を信頼しても信用するなと仰いました。
つまり、最後は自分で改めてチェックしろという事。
メカ音痴なボクは、オートバイと云う機械の全てに対応できるスキルも知識もありません。
最後に責任は負うものの、自分の手には負えないモノ。
手に負えないのに負うという矛盾。

出来ることはやる、という解決策にもならない対策しか思い浮かびません。

この件についての答えは当面出そうもありません。
辞めると決められたら気が楽になりますが。

 


そして今回オイルが出た直接的原因となったボルト緩みですが、
作業した店に確認を取ったところ、手締めしかしていなかったことが分かりました。

どうしようかと考えましたが、泣いて詫びられ、もう一度診させてほしいと言われたので、信じることとし、再度車両を預けてきました。
カムチェーンの弛み、オイルレベル低下による新たな不具合が発生している可能性も考えられましたが、全てチェックするとのことでした。

一週間後、今度は間違いないとのことで引き揚げてきました。

帰宅し、オイルを抜きました。

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ドレンボルトの磁石には鉄粉がびっしり。
ストレーナーには見たこともない程のごみカスと鉄粉。

・・・力が抜けました。。


写真を見た某メカ曰く、
「ガスケットやパーツの削りかすをそのままシリンダーなどに落としていたのだろう、組み上げる際にシリコン系の液ガスを塗布しすぎてはみ出していたのだろう、OHの内容に依るが、OH後、特にミッションや腰下までやると多少はごみも溜まる事が有る。
だが、この写真にある量は一般的ではない。」
とのことでした。

ちょっと立ち直れないくらいの不信感に襲われました。以前某AKBで味わった「プロ」への不信感をまた味わう事になるとは。

AKBと今回の店には、プロとして非を認めるか認めないかという絶対的に大きな違いが有りますが、今回は他のライダーを巻き込んでしまいましたので寧ろ損害は甚大。

今後どうするか。

悩みましたが、いつもお世話になっている店に事情を話して、再OHをお願いしたところ、快く受け入れてくださいました。

取りあえず、バイクは直します。

9月のTT最終戦に出るつもりでしたが、マシンと心の準備が整うかは微妙と言わざるを得ません。
もう少し考えます。
今は、バイクに乗る気が起きません。

取りあえず、関係各位への報告は以上となります。
ご迷惑をお掛けしたにも関わらず直接お話しできて居ない方々には、この場を借りてお詫びさせてください。