V子のこと。
見た目は早急に決まった。
積載性も、狙い通り合格。2台積みフル積載可能。
(二列目2人掛けベンチシートの脱着は、度々はご免こうむりたい、嫌になる程の重量で腰に来る)
ファミリーイベントでジジババが来ても、5人乗りのリムジンとして活躍。
ですが・・・。足が決まらん。これでは、メジャーなトランポと同様、
荷車にジジババを載せて運ぶのと変わらん。楢山節考か・・・。
現在、ほぼ常に前後減衰は最強。
ノーマルとは比べるべくもないが、少し良くなるとより高い満足を求めてしまうのは人の性。
今組んでいるTEINの安いグレードベースの特注品(安いと言っても総額40万越えだ!)では、減衰の伸/圧は別に調整できない。
それに、そもそも今回設定されたバネレートと減衰域が、柔らかすぎる気がしてならない。
何のためのワンオフだ!
メカさんを通じてTEINに設定変更をお願いするも、「効果効能には個人差が有ります」ってお断りされた。
TEIN本社にV子突っ込んで抗議するか。
メカさんと喧々諤々相談し、取りあえず車高を上げることに。
車高上げ=イニシャルを掛けることになる。
そうか。バイクとは違うのか。(同じだけど。突き出しとかロッドに依る車高単独調整が出来ないってことね)
現状の分析はこう。
バネの初期の柔らかさが、ストローク初期の挙動や速いロールスピードを引き起こす切っ掛けとなっており、そこからの不要な動きに繋がっているのではないか。
また、ストローク時、リアのバンプラへ強く当ることで、反作用として伸び減衰が殊更弱く感じられるのではないか。
こうした仮説に基づく対応である。
クルマ天国沼津まで赴き、セッティング出し。
フロント調整前
調整後
リア調整前
リア調整後
前後18mm、20mm程度イニシャルを掛けてみた。
スマホの下手な写真でも明らかに差が分かるね。
・・・分かるね?
今までのシャコタンがガキっぽ過ぎだろ、これ・・・。
落とせば落とすほどカッケー!って思ってたんだけどね。
リアはキャンバー調整が出来ないから、車高落とせば落とすだけ下品な鬼キャンになっていくんだけどね。
タイヤの偏摩耗も進むし。良いこと無いわ。
今回の車高上げで、実に品行方正なカルトワークスOfficial Vanになりました。
威喝さが減り、可愛さが増した。良い感じ。
肝心の乗り心地は、、
2名乗車の空荷ではあるが、随分コシがしっかりしたと感じた。
ゴツゴツ感は増したが、欧州車ってのはこんなもんだろ。不快ならエア圧でチューニング可能だ。
それより、初期の踏ん張りが出たおかげで、ストローク量もスピードも減り、減衰を強く効かさなくとも揺れが早期に収まる。
メリットの方が明らかに大きい。
・・・もしかして、TEINさまが設定した値はこれが正しいのかも。
今週、1台積みで鈴鹿まで遠征に行くので、じっくり検証します。
おしまい。