Cult Racing diary

Cult Racing log book

D:HYM改めTFDAC02(仮)これまでの道のり

もう、細かい話しは端折ります。
約一年ほどの間、メールベースで打ち合わせしながら、紆余曲折をへて、ココまで来ました。(ボクは何もしてないのですが。)


プロジェクトのベース車両をHYMと決めたのが15年の秋。
車体を入手した当初は、HYMのシャシーをできるだけ活かしたTFD謹製ACレーサーを作るのが趣旨でした。

 

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このあたりまでは、「なんとか行けそうです」というご意見でした。

 

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どんどんバラして・・・。

 

 

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あっという間にエンジンが下りて。

エンジンは、ノーマルのこのままで行けそうだとのこと。助かります。

ところが、このあたりで巨匠から「どうも、このままでは良くならなそう」との御意見。プロジェクトに暗雲が立ち込めます。

HYMのフレーム、単体でSS系より2キロも重いらしい。
その他、サスも長いしピボット位置も変だし、ステムも重たい。

要するに、それなりの悪路を、荷物積載して走る前提の車体として、鈍重な作りになっている、ということ。
当たり前ですが。

巨匠としては、レーサーを名乗るに相応しくない、TFDの名を冠するに不向きである(とは仰いませんよ勿論。でも表情が暗いw)とお考えになったのだろう。


慣れた916系の車体をベースとして、ACマシンを作ることになりました。

この決断に至る間も、ピエロボンのパーツリストの確認やキットマシンの入手可能性など本国とも連絡を取ってくださったり、
相当な時間と手間を掛けて頂いています。

ボクとしては、ドカに乗りたい、というより、「巨匠のバイクに乗りたい」というモチベーションからこのプロジェクトをスタートしました。

故に、巨匠が納得のいく、創って愉しいものであってほしい。
そっち優先です。
勿論、予算はカツカツ。車両込み200万のバジェット。

その制限の中で創意工夫を巡らせてくださってます。

(既に大幅に予算超過してそうですけどね。涙) 

 

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ぐわあ。

916のフレームが惜しげも無くカットされています。吸気系取り回しへの対応です。

 

 

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ばっちり治まってます。

 

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エアボックス。ワンオフ
寧ろ、車体ほぼ全てワンオフと言って差し支えないでしょう・・・。

 

 

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ココまで来るまでに、多大なる時間と試行錯誤が費やされてます。ぱっと見分かりませんが。

例えば実は、ACとWCではピボットシャフトの位置も異なります。
その為、エンジンケースにシャフトが通る穴の加工も施されています。


ステム系は998、フロントサスは999、フレームやスイングアームは998?
マフラーは748?エキパイのジョイントワンオフ。キャリパーはアグスタ。その他、TFDに在庫されているもの、新たに購入されたもの、様々なパーツが寄せ集めモトイ、集結しました。
HYMは、エンジン、ハーネス、メーター、ホイル、くらいにしか、その面影を留めません。

 

 

f:id:Cult99:20160801174523j:plainバッテリーケースだって、コルサのものです。
ECUは今後の発展性を考慮し、フルコンを奢りました。

・・・

その他、細かいところを書き出せば、このネタだけで書籍が出版できると思います。
こんなこと、巨匠以外で出来る人は居ないと思います。


さて、今後どうなることでしょう。
開発プロジェクトのGoalは一応、「来年秋のBOTTに俺は出る!」
なんですけど。。

「来年ですかあ?」と呆れられました(笑)。